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3シリーズを見に行ったら、隣に並んだ4シリーズ グラン クーペが気になってしまった。そんな方は多いですよね。
結論から言うと、毎日の使いやすさと選べるパワートレインの幅なら3シリーズ、見た目の低さと流れるような屋根の形に惹かれるなら4シリーズです。2シリーズ グラン クーペは、もう一回り手ごろなところを探す方向けの別の選択肢になります。
この記事を読むと、3つの「シリーズ」の関係と、自分がどれを選べばいいかが分かります。
3シリーズと4シリーズはどんな関係?
『4シリーズって3シリーズの上のクラスなの?』と思う方もいるかもしれません。
実は、上下の関係というより「兄弟」に近い車なんです。
もともと3シリーズには、セダン・ツーリングのほかにクーペやカブリオレがありました。そのクーペとカブリオレが、2013年から「4シリーズ」として独立しています(F32以降)。
- 3シリーズは4ドアのセダンと、ワゴンのツーリングの2本立て
- 4シリーズは、クーペ・カブリオレ・グラン クーペの3つのボディ
- 2シリーズ グラン クーペは、ひとつ下のクラスの4ドアクーペ
- 迷ったら「後席と荷物をどれくらい使うか」で決めると外しにくい
ですから、現行の3シリーズにクーペやカブリオレはありません。「3シリーズのクーペが欲しい」という気持ちに応えるのが、今の4シリーズなんです。
3シリーズのクーペや、後継の無いグランツーリスモ(F34)の話は3シリーズのクーペ・カブリオレ・グランツーリスモで詳しく書いています。
ボディの形とドアの数はどう違う?
ここが一番わかりやすい違いですよね。並べてみると、同じBMWでも形の考え方がまったく違います。
| 3シリーズ | 4シリーズ | 2シリーズ グラン クーペ | |
|---|---|---|---|
| ボディ | セダン/ツーリング | クーペ/カブリオレ/グラン クーペ | 4ドアクーペ |
| ドア | 4ドア(ツーリングは後ろが大きなゲート) | クーペ・カブリオレは2ドア、グラン クーペは4ドア+ハッチ | 4ドア |
| 屋根の形 | 後席の頭上まで高さを残す | 後ろに向かってなだらかに下がる | なだらかに下がる |
| BMW内の位置 | 中核のモデル | 3シリーズと並ぶ兄弟車 | 3シリーズの下のクラス |
4シリーズ グラン クーペは、4つのドアに加えて、トランクがガラスごと大きく開くハッチの形になっています。見た目はクーペなのに、使い方はワゴンに少し近いんです。
一方の3シリーズのセダンは、屋根を後ろまで高く保っています。後席の頭まわりに余裕を持たせるための形ですね。
グラン クーペは、ドアが4枚あっても屋根のラインをクーペのように低く流したボディの呼び名です。乗り降りや後席の頭上は、セダンと比べて少し気をつかう場面が出てきます。
後席と荷室はどちらが使いやすい?
『家族を乗せることもあるけど、格好いい方がいい』という方は、ここで悩みますよね。
3シリーズの荷室は数字ではっきりしています。セダンは480L(330eは375L)、ツーリングは500Lで、後席を倒すと1,510Lまで広がります(公式主要諸元・2026年3月生産分)。
| 3シリーズの荷室(公式主要諸元) | 容量 |
|---|---|
| セダン 318i/320i/320d xDrive/M340i xDrive | 480L |
| セダン 330e | 375L |
| ツーリング(全モデル) | 500L(後席を倒すと1,510L) |
4シリーズや2シリーズ グラン クーペの荷室の数字は、BMWの公式サイトで最新のカタログ値を確かめてから並べてみてください。比べる時は「何Lか」だけでなく、開口部の形も見ておくと失敗しにくいです。

後席については、試乗の時に実際に座ってみるのが一番です。例えば、販売店でこんなやり取りをしてみてください。
「後ろに大人が座ると、頭は当たりますか?」
「一度座ってみてください。乗り降りの時の頭の位置も見てもらうと分かりやすいですよ」
- 身長の高い家族が後席に座り、頭上のすき間を見る
- 乗り降りの時に頭を下げる必要があるか試す
- ベビーカーやゴルフバッグなど、よく載せる物を思い浮かべて開口部を見る
- チャイルドシートを使うなら、取り付けやすさを販売店で聞く
荷物をたくさん積むなら、3シリーズ ツーリングがいちばん有利です。詳しくは3シリーズ ツーリングの荷室とサイズと3シリーズの荷室の広さで書いています。
価格と選べるパワートレインはどう違う?
予算の話も外せませんよね。まず3シリーズの価格を出しておきます。
| 3シリーズ(2026年7月以降モデル・税込) | セダン | ツーリング |
|---|---|---|
| 318i M Sport/Edition Shadow | 688万円 | 716万円 |
| 320i M Sport/Edition Shadow | 734万円 | 784万円 |
| 320d xDrive M Sport/Edition Shadow | 778万円 | 810万円 |
| 330e M Sport | 889万円 | 設定なし |
| M340i xDrive | 992万円 | 1,027万円 |
3シリーズの強みは、ガソリン・ディーゼル・プラグインハイブリッド・直6まで、1つの車種の中で選べることです。ディーゼルの320d xDriveは4WDだけ、330eはセダンだけという決まりはありますが、それでも幅は広いんです。
4シリーズと2シリーズ グラン クーペの価格とグレードは、時期によって変わります。BMWの公式サイトで最新の価格表を見て、同じくらいのエンジンと装備どうしで比べるのがコツです。
- ディーゼル4WDやPHEVまで選べる
- ツーリングなら荷室500L、最大1,510L
- 後席の頭まわりに余裕がある
- 全モデルにハンズ・オフ・アシストが標準
- 低くて流れるような見た目
- 2ドアのクーペやオープンのカブリオレも選べる
- グラン クーペは大きく開くハッチが便利
- 3シリーズとは違う特別感がある
3シリーズの全グレードの価格は3シリーズの新車価格一覧にまとめています。
電気自動車のi4も4シリーズの仲間
『電気自動車も気になっている』という方もいますよね。BMWには、4シリーズ グラン クーペの形をした電気自動車「i4」があります。
3シリーズで電気の力を使いたいなら、プラグインハイブリッドの330eが候補です。330eは、充電した電気で走れる距離がWLTCで100kmあります(公式価格表)。
ふだんの買い物や通勤は電気で走り、遠出の時はガソリンで走る。そんな使い方ができるのが330eの良さなんです。
ただ、330eはセダンだけで、トランクは375Lとほかの3シリーズより小さめです。充電の場所と荷物の量、この2つで330eとi4のどちらが合うかが変わります。
自宅に充電の設備を置けるかで、使い勝手が大きく変わります。集合住宅の方は、管理組合の決まりも先に確かめておきましょう。
330eの詳しい話は330eのPHEVは買い?で書いています。
2シリーズ グラン クーペはどんな人向け?
『3シリーズは少し大きいし、予算も気になる』という方に、候補として出てくるのが2シリーズ グラン クーペです。
2シリーズ グラン クーペは、3シリーズよりひとつ下のクラスにあたる4ドアクーペです。3シリーズの後輪駆動の318i・320iとは、車の作りの考え方が違います。
「2シリーズ」には、クーペやアクティブ・ツアラーなど、作りの違う車がいくつもあります。見積もりや試乗を頼む時は「2シリーズ グラン クーペ」と正確に伝えておきましょう。
ハンドルを切った時の感じや、後ろから押されるような加速の感覚は、試乗で比べると違いが分かりやすいです。3シリーズの318iと乗り比べると、自分に合う方がはっきりしますよ。
318iがどんな車かは318iの実力と320iとの違いで紹介しています。
サイズと維持費はどう見比べる?
駐車場や毎月の出費も気になりますよね。3シリーズの数字を置いておくので、4シリーズや2シリーズのカタログと並べてみてください。
| 3シリーズ(公式主要諸元・2026年3月生産分) | セダン | ツーリング |
|---|---|---|
| 全長 | 4,720mm(M340i xDriveは4,725mm) | 4,720mm(M340i xDriveは4,725mm) |
| 全幅 | 1,825mm | 1,825mm |
| 全高 | 1,440〜1,445mm | 1,450〜1,455mm |
| 最小回転半径 | 5.3〜5.7m | 5.4〜5.7m |
燃費はWLTCモードで、318i・320iが13.0km/L、320d xDriveが15.6km/Lです。直6のM340i xDriveは10.6km/Lになります。
自動車税は、2.0Lの車が年36,000円です。3.0LのM340i xDriveは年50,000円です(2019年10月1日以降に新規登録した自家用乗用車)。
機械式駐車場は、全幅1,850mm以下を条件にしているところが多いです。3シリーズは全幅1,825mmなので、まず収まる計算になります。
4シリーズも、全幅と全高をカタログで確かめてから決めておきましょう。
4シリーズや2シリーズも、税金は排気量の区分で決まります。車検証やカタログの総排気量を見ると、年間でどれくらい違うかがすぐ分かります。
タイヤのサイズが大きくなるほど、交換費用は上がりやすいです。3シリーズは18インチが225/45R18、19インチが前225/40R19・後255/35R19(公式主要諸元)。見積もりの段階でタイヤの値段も聞いておくと安心です。
年間の維持費の内訳は3シリーズの維持費は年間いくら?で詳しく出しています。
3シリーズと4シリーズ、どちらを選ぶ?
最後は、車に何を求めるかで決まります。迷った時の目安を表にしてみました。
| こんな人 | 合いやすい車 |
|---|---|
| 後席に人を乗せることが多い | 3シリーズ セダン |
| 荷物をたくさん積みたい | 3シリーズ ツーリング |
| 燃費の良いディーゼル4WDが欲しい | 3シリーズ 320d xDrive |
| 見た目の低さと特別感を重視したい | 4シリーズ グラン クーペ |
| 2ドアやオープンに乗りたい | 4シリーズ クーペ/カブリオレ |
| 予算を抑えて4ドアクーペに乗りたい | 2シリーズ グラン クーペ |
『結局、見た目で選んでいいの?』と迷う方もいますよね。
毎日乗る車なので、好きな形を選ぶのは大事なことです。
ただ、後席と荷物の使い方だけは、買う前に確かめておきましょう。
- 後席に誰が乗るか、何を積むかを書き出す
- 3シリーズと4シリーズを同じ日に試乗する
- 同じくらいのエンジンと装備で、両方の見積もりを取る
- 保証や点検の中身まで含めた総額で比べる

同じBMWの販売店なら、両方の見積もりを一度に頼めることも多いです。並べて見ると、思っていたより差が小さかった、ということもありますよ。
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値引き交渉の進め方は3シリーズの値引き相場と交渉の順番で書いています。ほかのメーカーとも比べたい方は3シリーズとライバル車の比較を見てみてください。
メルセデスと迷うなら3シリーズとCクラスの比較、上のクラスが気になるなら3シリーズと5シリーズの違いもどうぞ。
よくある質問
4シリーズは3シリーズの上位モデルですか?
上位というより兄弟の関係です。3シリーズのクーペとカブリオレが2013年に4シリーズとして独立し、今はクーペ・カブリオレ・グラン クーペの3つのボディがあります。
3シリーズにクーペはありますか?
現行の3シリーズにはクーペもカブリオレもありません。ボディはセダンとツーリングの2つです。クーペが欲しい場合は4シリーズが候補になります。
荷物が多いなら3シリーズと4シリーズのどちらがいいですか?
荷物を多く積むなら3シリーズ ツーリングが向いています。荷室は500Lで、後席を倒すと1,510Lまで広がります(公式主要諸元)。
2シリーズ グラン クーペと3シリーズは何が違いますか?
2シリーズ グラン クーペは3シリーズよりひとつ下のクラスの4ドアクーペで、車の作りの考え方も違います。走りの感じは試乗で乗り比べると分かりやすいです。
3シリーズの価格帯はいくらですか?
2026年7月以降モデルのメーカー希望小売価格(税込)で、セダンが688万〜992万円、ツーリングが716万〜1,027万円です。
まとめ
- 4シリーズは3シリーズのクーペ・カブリオレが独立した兄弟車
- 3シリーズはセダンとツーリング、4シリーズはクーペ・カブリオレ・グラン クーペ
- 後席と荷物を重視するなら3シリーズ、見た目と特別感なら4シリーズ
- 2シリーズ グラン クーペはひとつ下のクラスの4ドアクーペ
- 同じ条件で試乗と見積もりをそろえて、総額で比べる





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