BMW 3シリーズは壊れやすい?故障が多い年式と避けたい個体

整備工場でリフトに上げたセダンの下回りを点検する様子

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3シリーズに興味はあるけれど、『輸入車は壊れやすい』という話が頭をよぎって踏み切れない。そんな方は多いですよね。

結論から言うと、3シリーズが特別に壊れやすい車というわけではありません。ただ、国産車より消耗品の交換時期が早めで、修理費も高めになりやすいのは本当です。

この記事を読むと、年式ごとに気をつけたい故障と、中古で選ぶ時に避けたい個体が分かります。

目次

3シリーズは本当に壊れやすいの?

『BMWはすぐ壊れる』という声、ネットでよく見かけますよね。そう言われる理由は、大きく分けて3つあります。

壊れやすいと言われる理由実際のところ
国産車より部品の交換時期が早いゴム部品や冷却水まわりは、年数と距離で傷みやすい
修理費が高い部品代と作業代の両方が高めになりやすい
古い年式の話がそのまま広まっている年式によって気をつける部位が違う

メーカー別や車種別の公式な故障率は、公表されていません。「何%壊れる」という数字を見かけても、うのみにしない方がいいです。

先に結論
  • 3シリーズが特別に壊れやすいわけではない
  • 消耗品の交換時期が早めで、修理費が高めなのは本当
  • 年式が古くなるほど、冷却水まわりとオイル漏れが増えやすい
  • 中古なら整備記録と保証の有無で、安心度が大きく変わる

故障しやすい箇所の全体像は3シリーズの故障しやすい箇所と修理費の目安にまとめています。

よくある故障はどこ?

3シリーズでよく話に出るのは、次のような故障です。どれも、年数と距離が進んだ車で起きやすいものなんです。

よくある故障起きやすいサイン修理費の目安
冷却水の漏れ(ホース・タンク・ウォーターポンプ)冷却水の警告、地面のしみ、甘いにおい2万〜20万円程度
オイル漏れ(エンジンのパッキン類)焦げたにおい、エンジン下のにじみ5万〜15万円程度
バッテリーの弱り始動が弱い、電装の警告が出る4万〜8万円程度
電装の不具合(センサー・ライト類)警告灯、ライトの球切れ表示内容で大きく変わる
足回りのゴム部品の傷み段差でのゴトゴト音、ハンドルのぶれ内容で大きく変わる

金額は部品と作業代を合わせた目安で、年式・エンジン・お店で変わります。

『オイル漏れって、すぐ直さないとダメ?』と心配になりますよね。

にじむ程度なら、すぐに走れなくなることは少ないです。

ただ、漏れたオイルがほかの部品に付くと、ゴムを傷めたり焦げたにおいの原因になったりします。点検のついでに早めに見てもらうのがおすすめです。

バッテリーは交換後の作業も必要

3シリーズは、バッテリーを替えた後に車へ新しいバッテリーを登録する作業が要る年式があります。詳しくは3シリーズのバッテリー交換費用と登録作業で書いています。

修理費をもっと詳しく知りたい方は3シリーズの修理費の目安をどうぞ。

故障を減らすためにできること

『できれば大きな修理は避けたい』というのが本音ですよね。実は、ふだんのちょっとした心がけで差が出るんです。

3シリーズは、メーターや画面に点検の時期が表示されます。この表示を放っておかず、時期が来たら点検に出すのが基本です。

新車から3年以内なら、BMWサービス・インクルーシブでオイル交換などの点検整備を受けられます。費用を気にせず点検に出せるので、使わない手はありません。

故障を減らすためのふだんの習慣
  • 点検の表示が出たら、早めに点検に出す
  • 駐車場の地面に、しみが増えていないか見る
  • 警告灯が点いたら、取扱説明書で意味を確かめる
  • 冷却水とオイルのにじみを、点検のたびに見てもらう

点検の表示の意味は3シリーズの点検時期とメンテナンスリセットで詳しく書いています。

年式ごとに故障の傾向は違う?

違います。3シリーズは、型式(世代)ごとに気をつけたい部位が変わります。

型式日本での発売年数の目安(2026年時点)よく話に出る点
E90(セダン)/E91(ツーリング)2005年14〜21年ほどゴム部品の傷み、オイル漏れ、冷却水まわり
F30(セダン)/F31(ツーリング)2012年(2015年に後期型)7〜14年ほど冷却水まわり、オイル漏れ、前期のエンジンの異音の話題
G20(セダン)/G21(ツーリング)2019年(2022年・2024年に改良)7年以内年数が浅く、保証が残る車もある
3シリーズの年式別に気をつけたい故障を並べた図解

E90は、いちばん新しい車でも10年以上たっています。どの車も「どう整備されてきたか」で状態が大きく違うので、年式より記録を見る方が大事です。

E90を選ぶなら、購入の費用とは別に、修理のための予備のお金を用意しておくと気持ちに余裕が持てます。部品の交換が続く時期に入っている車も多いからです。

E90の中古の話はE90・E46の中古の注意点で書いています。

F30の故障の傾向

F30は台数が多く、中古で選ぶ方が多い世代ですよね。よく話に出るのは、冷却水まわりとオイル漏れです。

前期型のガソリン4気筒では、エンジンの中から音がするという話題が出ることがあります。気になる方は、冷えた状態でエンジンをかけて、異音がないか販売店で一緒に確かめてみてください。

2015年に後期型(LCI)になってからは、エンジンが新しい世代に変わっています。中古で選ぶなら、後期型を軸に探す方が多いですね。

詳しくはF30は中古で買い?前期・後期の違いをどうぞ。

G20の故障の傾向

G20は2019年に日本で発売された現行の世代です。年数が浅いので、目立つ故障の話はまだ多くありません。

新車には「BMW CARE」が付き、新車保証3年(走行距離無制限)とBMWサービス・インクルーシブ3年がセットです。3年以内の車なら、部品の不具合は保証で直せます。

G20を買う前に確かめること
  • 新車保証やBMW CAREが何年目まで残っているか
  • リコールやサービスキャンペーンの作業が済んでいるか
  • 延長保証(BMW CARE GOLD/PLATINUM)に入っているか
  • 点検の記録がディーラーに残っているか

リコールの対象かどうかは、国土交通省のサイトや販売店で車台番号から確かめられます。

G20を選ぶなら、改良後の年式がいい?

『同じG20でも、何年式を選べばいいの?』と迷う方もいますよね。

G20は、2022年と2024年に一部改良を受けています。

G20の年式主な変化(公式リリース)
2019年3月〜日本で発売
2022年9月〜12.3インチのメーターと14.9インチの画面が一体のBMWカーブド・ディスプレイに。シフトレバーがなくなり全車パドル付き
2024年10月〜全車M Sport系に整理。M340i xDriveにM スポーツ・プロが標準

改良は、故障を直すためのものというより、装備と使い勝手を新しくするためのものです。ですから「改良前は壊れやすい」というわけではありません。

ただ、年式が新しいほど保証が残っている可能性は高くなります。故障の不安を減らしたいなら、保証の残り期間で選ぶのが分かりやすいですよ。

改良の中身は現行G20・G21の特徴と改良の違いで詳しく書いています。

ディーゼルの320dは故障が多い?

『ディーゼルは壊れやすいって聞くけど本当?』と気になる方も多いですよね。

ディーゼル車は、燃費が良く力強いのが魅力です。現行の320d xDriveは、WLTC燃費が15.6km/L、最大トルクが400Nmです(公式主要諸元)。

ただ、ディーゼル車は使い方で調子が変わりやすいんです。

短い距離ばかりだと調子を崩しやすい

ディーゼル車は、排気のすすを焼いてきれいにする仕組みを持っています。近所の買い物のような短い距離ばかりだと、すすを焼き切れずにたまり、警告灯や修理の原因になることがあります。

使い方ディーゼルとの相性
高速道路や長距離をよく走る相性が良い。燃費の良さも生きる
片道数kmの街乗りが中心すすがたまりやすく、ガソリン車の方が向くことも
週末にまとめて遠出するときどき長く走れば調子を保ちやすい

中古の320dを選ぶ時は、前のオーナーの使い方も聞けると安心です。現行の320dはxDrive(4WD)だけですが、F30などの中古には後輪駆動の320dもあります。

ディーゼルの警告灯が点いた時は、しばらく高速道路を走ると消えることもあります。ただ、何度も点くようなら、自己判断せずにお店で見てもらうのが安心です。

詳しくは320d xDriveのディーゼルは買い?で書いています。

おすすめの年式と、避けたい個体は?

『じゃあ、結局どの年式を選べばいいの?』というのが本音ですよね。

予算と、故障への不安の大きさで考えるのがおすすめです。

こんな人考えたい選び方
故障の不安をなるべく減らしたい新車、またはBMW認定中古車のG20
予算を抑えつつ安心も欲しい整備記録のそろったF30後期型
とにかく安く乗りたいE90も候補。ただし修理費の予備を用意

例えば、中古車店ではこんなやり取りをしてみてください。

「整備記録簿は残っていますか?」
「はい、ディーラーでの点検の記録がこちらにあります」

この記録があるかどうかで、安心度はかなり変わります。

中古の3シリーズを見に行く時の順番
  1. 整備記録簿と、前のオーナーの使い方を聞く
  2. 冷えた状態からエンジンをかけて、音と警告灯を見る
  3. ボンネットを開けて、冷却水やオイルのにじみを見る
  4. 試乗して、段差での音やハンドルのぶれを確かめる
  5. 保証が付くか、何年残っているかを聞く
中古の3シリーズで避けたい個体の見分け方の図解
選びたい個体
  • 整備記録簿がそろっている
  • 冷却水やオイルのにじみがない
  • 警告灯が点いていない
  • 保証が残っている、または付けられる
避けたい個体
  • 整備記録がない、または途切れている
  • エンジンルームに漏れの跡がある
  • 警告灯が点いたままになっている
  • 大きく改造されている

安い中古車には、安い理由があることも多いです。

車両の値段だけで選ぶと、買った後の修理で結局高くついた、ということも。総額で考えておきましょう。

気になる車は、試乗の時に冷えた状態からエンジンをかけさせてもらうと、異音や警告に気づきやすくなります。

中古の選び方は3シリーズの中古車の選び方、保証の手厚い中古は認定中古車は高い?で詳しく書いています。

故障が増えてきたら、乗り換えも考える?

年数がたつと、修理が続くこともありますよね。『また修理か…』と感じ始めたら、乗り続けるか手放すかを考えるタイミングかもしれません。

状況考え方の目安
修理が1回だけで、ほかは元気直して乗り続ける方が得になりやすい
大きな修理が1年に何度も続く売却や乗り換えも比べてみる
修理費が車の価値に近づいてきた先に今の車の値段を知っておく

故障がある車でも、値段が付かないとは限りません。輸入車を得意にしている買取店なら、修理前のままで査定してくれることもあります。

まずは今の車にいくら付くのかを知っておくと、直すか手放すかを落ち着いて決められます。

BMW 3シリーズ買いたいドットコム

BMW 3シリーズの値段、先に相場を見ておく

今の3シリーズにいくら付くか、まとめて調べてみる

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

新しい3シリーズに乗り換えるなら、3シリーズの値引き相場と交渉の順番も参考にしてみてください。

よくある質問

BMW 3シリーズは壊れやすいですか?

特別に壊れやすい車というわけではありません。ただ、国産車より消耗品の交換時期が早めで、修理費も高めになりやすいです。整備の記録がそろった車を選ぶと安心です。

3シリーズで故障が多いのはどこですか?

よく話に出るのは、冷却水まわり(ホース・タンク・ウォーターポンプ)、エンジンのオイル漏れ、バッテリーの弱りです。年数と距離が進んだ車で起きやすくなります。

おすすめの年式はいつですか?

故障の不安を減らしたいなら、保証が残るG20(2019年以降)です。予算を抑えるなら、整備記録のそろったF30後期型(2015年以降)が候補になります。

ディーゼルの3シリーズは故障が多いですか?

使い方で変わります。短い距離ばかりだと排気のすすがたまりやすく、調子を崩すことがあります。高速道路や長距離が多い方には向いています。

3シリーズの故障率は公表されていますか?

メーカー別・車種別の公式な故障率は公表されていません。中古で選ぶ時は、整備記録と保証の有無で判断するのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 3シリーズが特別に壊れやすいわけではないが、修理費は高めになりやすい
  • よくある故障は冷却水まわり、オイル漏れ、バッテリーの弱り
  • 年式によって気をつける部位が違い、古いほど整備記録が大事
  • ディーゼルは短い距離ばかりの使い方だと調子を崩しやすい
  • 修理が続く時は、今の車にいくら付くかを知ってから決める
BMW 3シリーズ買いたいドットコム

BMW 3シリーズ買いたいドットコム 編集部

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